© Leighton Lum

早朝の海岸清掃


沖縄の石垣島・白保より「しらほサンゴ村」の小林です。
白保の海岸清掃に、参加してきました。
この海岸清掃の取り組みは、地元のシュノーケル業者の皆さんを中心に、地域の皆さんが有志で、白保の美しい海を維持したいと続けているものです。

白保の海は、世界最大級といわれるアオサンゴの群落をはじめとして、豊かなサンゴ礁生態系が今も残る海です。

しかし、それを目の前にした海岸には、寄せる波とともに、日々たくさんのプラスチックごみが打ち上げられています。
今回参加させていただいたのは、その回収作業でした。
今回の海岸清掃は朝6時半、日の出前の真っ暗闇の中スタート。
暗すぎて見えないので皆さんヘッドライトなどを使って開始です。
徐々に浜も明るくなる中、1時間ほど続けた結果は…?

©WWFジャパン

大量のゴミ。様々な種類のゴミが流れつくので、ゴミを拾うのも分別するのにも時間がかかります。

ご覧の通りの大収穫。

©WWFジャパン

地元の漁業者や観光事業者の有志が集まって出勤前にビーチクリーン。すがすがしい笑顔です。

とにかく発泡スチロールがびっくりするような量でした。中には漁具と思われる大きなものも。あとは謎の注射器とか…。
プラスチックごみの海への流れ出しは、アジアからが82%と推定されています。そして、こうした海のごみたちが、
少しずつ劣化してマイクロプラスチックになりながら、百年単位で自然の中に残り、生きものの体内などに取り込まれていくとされています。

©WWFジャパン

漂着ゴミの中には、注射針のような危険なものもあります。

石垣島内には、潮の流れの関係で、この白保の何倍もごみが流れ着く浜もあります。
回収の取り組みはもちろん、使い捨てのものを中心に、プラごみを減らすことが欠かせません。
海の現場での取り組みと同時に、国に対し法律の改善を働きかける活動も行なってゆかねばと思います。

©WWFジャパン

いつもと変わらない白保の海。

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自然保護室(淡水)
小林 俊介

修士(動物学・京都大学)
京都大学在学時にボルネオ島での野生動物の行動学を専攻。ボルネオの豊かな生物層の魅力を知るとともに農園開発などの環境課題の大きさを実感する。2013年にWWFに入局。ボルネオ島での絶滅危惧種保全、持続可能な森林・農園管理、ESDなどの活動を担当。2018年よりサンゴ礁保護研究センター長。サンゴ礁保護研究センターの地元移譲を経て2021年から現在まで淡水グループ繊維担当と、海洋グループ白保担当を兼務。

子供のころからの動物好きが高じて、東南アジアでの野生動物の研究に携わった後、WWFへ。森林、海洋、淡水と様々な分野を担当し、持続可能な資源管理を中心に海外・国内のフィールドにも携わってまいりました。フィールドで豊かな自然とそれを守るために頑張っている仲間たちと交流するのが何よりの楽しみです。

人と自然が調和して
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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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