万博テーマ「いのち輝く」を考えるシンポ
2023/11/15
2025年に大阪で開催される大阪・関西万博。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、SDGsに加え、生物多様性や気候変動、プラスチック対策などに関連する国際目標への貢献が掲げられています。
この万博会場となる大阪市住之江区の夢洲(ゆめしま)は、人工的に造成された土地でありながら、シギ・チドリ類などをはじめとして多くの渡り鳥や動植物が生息することで、大阪府の生物多様性ホットスポットAランクに指定されています。
しかしながら、主催する大阪市と博覧会協会は一定の保全策はするとしつつも、原則として万博終了後の跡地にはIRなどの観光施設を建設するとしており、夢洲の自然環境はごく一部を除いて消失する予定です。
大阪湾はかつては水鳥が多数飛来する日本でも有数の地域だっと考えられています。戦後大阪湾沿岸の干潟は99%が消失しましたが、今もなお環境さえ整えば数千羽の水鳥が飛来することが分かっています。
開催まで2年を切った中、夢洲を含めた大阪湾の自然環境の再生や保全を考えるシンポジウム「大阪ベイエリア いのち輝く自然を取り戻すために」が11月19日(日)に大阪市立自然史博物館で開催される大阪自然史フェスティバル(18~19日)で行われます。
http://www.omnh.net/npo/fes/2023/program/index.html#ttl-program01
人工的で一時的な環境だったのだから消失しても仕方がないと考えるのか、万博開催を契機に大阪湾全体の自然環境の再生を目指すレガシーを残すべきなのか、これを機会に一緒に考えてみませんか。