©WWF-US / Eric Kruszewski

コロナからのグリーンな回復!世界が集う新たなプラットフォームが誕生


2020年8月25日、持続可能な社会の実現に向けた、知見や情報を共有する「Platform for Redesign2020」が立ち上げられました。

これは、国連会合の一環として小泉環境大臣が共同議長の一人となり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの回復と、脱炭素化や環境対策を両立させるため設立した世界的なオンラインプラットフォームです。

この「両立」の考え方は、「グリーン・リカバリー」や「ビルド・バック・ベター」と呼ばれ、欧州を中心に広がりを見せています。

出典:Platform for Redesign 2020

https://platform2020redesign.org/

同時に開設されたウェブサイトでは、約70か国の政府が、気候変動対策やその他の環境対策を紹介。

また、注目すべき点として、企業や自治体、NGOなど政府以外の主体「非国家アクター」が寄せたビデオや文章のメッセージも掲載されています。

WWFジャパンがCDPジャパン、自然エネルギー財団と共同事務局を務める、日本の非国家アクターのネットワーク「気候変動イニシアティブ」も、日本の経済回復策を脱炭素化に貢献するよう訴えるメッセージを掲載。
また、WWFインターナショナルからも、気候・エネルギー部門グローバルリーダー マニュエル・プルガル・ビダルがビデオメッセージを寄せ、健康と気候の二つの危機に立ち向かうため、私たちの社会と行動を変える回復策が不可欠だと訴えました。

そして心を打つのは、日本を含む各国からたくさん寄せられた若者からのビデオメッセージ。

コロナ禍でも、大人たちに気候危機を訴える若者の動きは衰えることはありません。

9月3日に開かれたオンラインプラットフォームの閣僚級会合で議長を務める小泉大臣
© WWF Japan

9月3日に開かれたオンラインプラットフォームの閣僚級会合で議長を務める小泉大臣

来年11月のCOP26に向けて、このプラットフォームには、各国からさらに情報が集まると期待されています。

日本も深く関与したこの国連の取り組みが、世界の、そして日本自身の脱炭素化に大きく貢献することを切に願います!

(気候・エネルギーグループ 田中)

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自然保護室(気候・エネルギー)
田中 健

修士(理学・九州大学)
福岡県庁、経済産業省で廃棄物管理やリサイクルなどの環境保全行政に従事、日本のリサイクル企業の海外ビジネス展開を支援。その後、日本科学未来館にて科学コミュニケーターとして、国内外の科学館、企業、研究機関などと連携し、科学技術や研究者と一般市民をつなぐ様々なプロジェクトを担当。2018年8月から現職。気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative: JCI)等、企業や自治体など非国家アクターの気候変動対策の強化に取り組む。

子どもの頃から、自然や生き物の「なぜ?」を探るのが好きでした。自治体や国で環境保全に10年取り組むも、「もっとたくさんの人に環境問題を伝えたい!」と思い、一念発起。科学館スタッフとして環境・社会・教育など様々な分野のプロジェクトを通じて科学コミュニケーションの経験を積み、WWFへ。これまでの経験をまとめて生かし、地球温暖化という大きな課題にチャレンジ精神で取り組みます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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