エネルギー政策の見直しが本格的に始まりました!
2011/10/06
温暖化担当の小西です。
10月3日に、これからの日本のエネルギー政策の行方を決める、二つの会議が行なわれました。そのうち、エネルギー基本計画の見直しをする、経済産業省・総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の傍聴に行ってきました。
私たちは今、原発に頼らず、安全な自然エネルギー社会を作ろう!という署名キャンペーンをやってますが、そのあて先の一つが、「エネルギー基本計画」を改定する、まさにこの委員会。
前回2010年に改定されたエネルギー基本計画は、2020年までに9基の原発を新設し、2030年までに原発による発電の割合を今の3割から5割以上にしよう、という無茶な計画を立てていました。
この検討の折、WWFは参考人として呼ばれ「そんな安全を度外視した計画はやめてほしい」と意見したのですが、ま、当然無視されました。
しかし、今は状況が違います。福島の原発事故を受け、菅前首相が「計画を白紙から見直す」とし、いよいよその具体的な見直し会議が始まったというわけです。
今までは原発重視のエネルギー計画を作ることがすでに決まっていて、委員も推進派ばかり。議論にもならない感じだったのですが、今回の会議では、原発反対派や再生エネ推進派も委員として入り、かつてないほど聞き応えのある議論になりました。
しかも、枝野経産相の意向で、「国民に徹底的に公開する」と、すべてネット中継されたのです!いつもの経産省の委員会とは違って、マスコミも人垣を作 るくらい押しかけ、傍聴も抽選、非常に活気付いていました。
会議はこれからも開催されますので、ぜひみんなでネット中継を見ましょう!そうした行動も、みんなが関心を持っているということを示す、大事なアクションになります!そうしたら政治も動きます。これからの展開に期待したいと思います。