© Cat Holloway / WWF

和食のきじま 従業員勉強会で海の環境を学ぶ


先日、第2回サステナブル・シーフード・アワード・リーダーシップ部門チャンピオンを受賞された、日本料理店「きじま」で、従業員の皆さんに、海や水産物にせまる現状や、なぜ今、サステナブル・シーフードを調達する必要があるのか、について勉強会を行いました。

「きじま」みなとみらい店。午後の閉店時間を使って、従業員の皆さんと、サステナブル・シーフードについて考えます。
© Chiyo Setouchi

「きじま」みなとみらい店。午後の閉店時間を使って、従業員の皆さんと、サステナブル・シーフードについて考えます。

「きじま」は、「美味しい和食と豊かな海を、未来もずっと。」を目標に掲げ、飲食業界ではトップランナーとして、持続可能な水産物の利用を推進しています。

現在、サステナブル・シーフードの目印であるMSC認証の天然魚の取扱いは約7.3%、ASC認証の養殖魚は取扱いの約60%を占めています。

「きじま」のすし御膳。MSC認証・ASC認証を取得した水産物が盛り込まれています。おいしく食べて、海の環境を守ることにつながるランチ、そんな選択肢が増えるといいですね。 (すし御膳の内容は、その日の仕入れや季節により異なるそうです)
© Maya Takimoto/WWF Japan

「きじま」のすし御膳。MSC認証・ASC認証を取得した水産物が盛り込まれています。おいしく食べて、海の環境を守ることにつながるランチ、そんな選択肢が増えるといいですね。 (すし御膳の内容は、その日の仕入れや季節により異なるそうです)

今回の勉強会は、そんなきじまで働く従業員の皆さん一人ひとりが、この取組みの意味、意義を考え、勉強する場として実現しました。

勉強会では、先日WWFジャパンが発行した「おさかなハンドブック」を片手に、真剣にメモをとり、普段、現場で働かれている皆さんならではの質問をなげかけてくれた従業員の皆さんの姿が印象的でした。

今回の勉強会の場をきっかけに、取組みが一層進むこと、そして、「きじま」で、おいしくかつ海の環境にやさしいお食事をされるお客様と、その食事を提供されている皆さんが、海の環境のことやこの取組みについて少しでも会話をする機会ができるとよいなと思っています。

美味しい食事をして、その食事の原材料である魚や貝のことを知る、そんなきっかけになればと、「きじま」みなとみらい店では、おさかなハンドブックを店頭においていただいています。

「きじま」みなとみらい店店頭の、「いつまでもおさかなを美味しく食べられるように」という副題を掲げた、消費者の視点で海や魚のサステナビリティを考えるための冊子・おさかなハンドブック。魚のこと海のことを知り、おいしく食べつづけられるよう、サステナブルな魚を選択する、そんなループができるようにと願いを込めて。
© Maya Takimoto/WWF Japan

「きじま」みなとみらい店店頭の、「いつまでもおさかなを美味しく食べられるように」という副題を掲げた、消費者の視点で海や魚のサステナビリティを考えるための冊子・おさかなハンドブック。魚のこと海のことを知り、おいしく食べつづけられるよう、サステナブルな魚を選択する、そんなループができるようにと願いを込めて。

外食の際にも、サステナブルなシーフードを選択できる場がどんどん広がっていけばよいなと思います(海洋水産グループ・滝本)。

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

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生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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