エネルギーの選択は未来の選択
2020/03/02
温暖化担当の田中です。
先日、日本科学未来館(東京・江東区青海)で開催中の企画展示「どうする!?エネルギー大転換」を取材・体験に行ってきました。これは、来場者が“国会議員”となり、温暖化対策を進めるカギとなるエネルギー政策の未来を考える体験型の展示です。
体験者は、10テーマの端末を回りながら、各テーマに3つずつ用意された政策の中から、最適だと思うものを選択していきます。テーマは、再生可能エネルギー、原子力、化石燃料といった各エネルギー源から、建物の断熱や自動車のバッテリーといったエネルギー効率までをカバー。現状と課題が、データとともにわかりやすく解説されています。
体験の最後に、あなたのタイプを診断。私は、社会のあらゆる人々に同じようにエネルギー転換をもたらしたい「社会的良心タイプ」。一緒に行った教育普及担当の松浦は、技術をうまく使いながら国境を越えてエネルギー転換を推進したい「グローバルタイプ」でした。
展示を担当した科学コミュニケーション専門主任の池辺さんは、「一番伝えたいことは、エネルギーの選択は未来の選択だということ。自分の未来を他人任せにする人はいないはずです。」とおっしゃいます。
エネルギーの選択といえば…。2019年12月と2020年1月にWWFジャパンが実施した高校生向けワークショップ「選ぶ!わたしたちの未来とエネルギー」も、参加者がエネルギーの問題を我が事として考え、未来を選ぶことがテーマです。
日本のエネルギー政策を定めた「エネルギー基本計画」は、早ければ今年2020年に、見直しの議論が開始されます。温暖化対策の急務であるエネルギー転換。みなさんはどんな政策、どんな未来を選びますか?