アサギマダラと共に去りぬ
2022/08/25
皆さんは「アサギマダラ」というチョウをご存知でしょうか?
羽の色はごく薄い藍色の浅葱色(あさぎいろ)、胸にはマダラ模様がある、非常に美しいチョウです。
先日、生きもの好きの仲間と共に、福島県・裏磐梯にてアサギマダラを観察してきました。
このアサギマダラ、本州の高山帯から九州、沖縄、果ては台湾まで、個体によっては2,000キロ以上もの旅をすることでも知られています。
コロナ禍もあり、実に3年ぶりの観察となりましたが、今年も、美しくもたくましい姿を見せてくれました。
ただ、前回の同じ時期に比べて飛来数が少ないことや、吸蜜のための「ヨツバヒヨドリの群落」が減少している印象を受けました。
近年は北限であった東北地方を越え、函館あたりでも姿が見られるほか、移動の時期が早まっているなど、温暖化の影響が懸念されます。
私がアサギマダラの美しさやその生態の不思議さに魅かれ、最初にブログで紹介させていただいたのがちょうど7年前のこと。
秋になるとアサギマダラは南を目指して旅立ちますが、私もこの秋、WWFを旅立ちます。
WWFで過ごした7年間は、どこを切っても、きらきらと眩しい思い出で溢れています。
共に過ごした素晴らしいスタッフ達に、感謝とエールをおくりたいと思います。
そして、夏の暑さや風雨にも負けず、アサギマダラが力強く旅を続けるように、
私も精一杯、次のステージで力を尽くしたいと思います。
私はもうすぐWWFのスタッフではなくなりますが、私の中にある「生きものへの愛情」は、終生消えることはありません。
これからはひとりのWWFファンとして、その活動を応援したいと思います。