小川で「ガサガサ」観察会!
2019/11/07
皆さんは「ガサガサ」を知っていますか?
ガサガサとは、川に入って、足などで水中の生きものを網に追い込んで捕まえることを言います。
先日、東京都内のとある川で、WWFのスタッフやその家族と、この「ガサガサ」を楽しみました。
良く晴れた秋空の下、大人も子どもも、水の中に隠れる小さな生きものたちとしばし知恵比べ。
「大きい魚、捕れた!」
「黒っぽいエビ、お腹に卵がいっぱいある!」
「このヤゴの形、平べったい!」
子ども達の声が上がるたびに、大人も大興奮。
網を片手に、みんなで夢中になって水の中の生きものを探しました。
もちろん、観察を終えた後は、もと居た場所に生きものたちをリリース。
この日、アブラハヤ、ヨシノボリ、クロカワムシ、コオニヤンマのヤゴの他、ジュズカケハゼやホトケドジョウなどの希少な淡水魚も含め、多くの生きものたちの姿を観ることが出来ました。
昔は身近な場所でもよく見られた淡水魚や水生昆虫たち。
それはまぎれもなく、私たちが次の世代に引き継いでいきたいと願う、自然の姿です。
そんな自然を、大人と子どもが一緒になって見て、聞き、感じて、感動を共有する。
これぞ、観察会の素晴らしさであり、私達がさまざまな観察会を続ける理由です。
今回実施している「田んぼといきもの保全キャンペーン」では、野外での生きもの観察に役立つノートをプレゼントしています。
表紙には撥水加工を施し、淡水魚の図版や同定マニュアル、自然観察のマナーなどなど、このノートには水辺の観察会に役立つたくさんの工夫が凝らされています。
このノートが、自然の世界をより深く知り、生きものと皆さんが仲良くなるための「橋渡し」となることを願っています。