トラの森にこっそり描かれている動物たち
2019/02/28
こんにちは、C&M室の今村です。
いま、絶滅寸前の危機にある、メコン地域のトラやヒョウ、そして彼らが暮らす森を守る活動を支援するため、みなさまにご寄付のお願いをしております。
すでにご協力をいただいた皆さま、本当にありがとうございます!
今回、このお願いをさせていただくにあたり、私たちは、ご寄付をくださった方への御礼として、WWFオリジナルのランチョンマットとコースターを作成しました。
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カンボジアでの活動対象となっているヒョウを描いたコースター
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WWFがトラの調査活動をしている、タイとミャンマーの国境にあるケーン・クラチャン公園の森をイメージしたランチョンマット。ヒョウのコースターを重ねると一つの絵になります。
このランチョンマット、一見トラの親子だけが描かれているように見えますが、実は他にも4種類の動物が描かれています。上の写真から見つけられるでしょうか。
※4種類の動物は、オオスズメフクロウ、シロテテナガザル、カンムリオオタカ、シベット
です。
「もっと目立つように描けばよいのに」と思われるかもしれません。
ですが、私は、これらの動物が「こっそり」描かれている所がとても気に入っています。
聞いたお話では、トラの狩りは10回~20回に1度しか成功しないとのこと。つまり、この絵の森のように、トラの近くにいる生き物たちは、巧みに姿を隠しているのかもしれないのです。
実際、メコン地域の活動現場を視察したスタッフの話では、多くの生き物が暮らすといっても、熱帯の森の中でその姿を目にすることは、中々できないそうです。
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熱帯林を切り拓いて造られた天然ゴム農園。日本もメコン地域から多くのゴムを輸入しています。
今回ご支援をお願いしているメコン地域の森は、天然ゴム農園の広がりにより伐採が急速に進み、トラやヒョウが密猟の犠牲になっている場所。
その中には、身を隠しながら、確かに森に息づいているたくさんの動物たちがいる。
そのことを、ぜひたくさんの方に想像してみていただきたいと思います。
こちらのランチョンマットとコースター、まだ在庫があります。
このメコンの森と野生動物を守る活動に、ご関心を持っていただけましたら、ぜひ、「メコンからのSOS」特設ページを見てみてください。
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トラの生態調査に使用するカメラトラップ。設置したカメラトラップの前を生き物が通り過ぎると自動で写真が撮られます。広大な熱帯林に何台もカメラを設置するのはとても大変です。