タイのバンコクより 気候変動会合は走っています!
2018/09/07
気候変動・エネルギー担当の小西雅子です。
国連の気候変動(地球温暖化)会議が開かれているバンコクに来ています。これは年末に開催される国連会議(COP24)で、世界各国が「パリ協定」を実施するためのルール(実施指針)を決めるための最後の準備会合です。
温暖化をめぐる国際会議では、いつも先進国対途上国が火花を散らしますが、今回スタートはスムーズでした!ルール作りというのは、各国が言った意見を文書に落としていく作業です。しかし、いつも議長たちが用意した各国の意見をまとめた文書を、いろいろな国が難癖を付けて(自分の意見がちゃんと反映されてない、とか)、交渉すら始まらないことも。そこから考えると、さすがにどの国も時間が迫っていることを認識して前向きに交渉に取り組んでいるのかなと感じました。
しかも議長団はこのバンコク会合の終わりまでに、なんとかルール文書を決定文書のドラフトに近い形までこぎつけたいと、宣言しています。60以上の論点がある非常に複雑なパリ協定のルールブックですから、論点ごとに進展に差はありますが、とりあえず期待値は高く!という精神のバンコク会合です。
それにしても、6年ぶりのバンコク、すごく町が発展していて驚きました。急速にアジアの中間途上国は開発が進んでいますね。街並みもきれいになって、大気汚染も感じなくなり、走りゆく車もきれいになりました。
また、今回は、WWFのタイやベトナム、フィリピンオフィスからの同僚たちが初めて国連交渉に参加。初めてでも、さすがは各国の気候変動やエネルギーの専門家たちで、国連交渉でも大活躍しています。頼もしいWWFアジア各国からの仲間たちと頑張ります♪