横浜市で第二回学校教員向けESD講座を開催


広報の大倉です。
2018年6月9日、WWFジャパンは横浜市内で小中学校の先生方向けにESD講座(持続可能な開発のための教育)を開催しました。

第二回となる今年も、授業ですぐに使えるアクティビティ集と資料集をご用意。今回、横浜市と同市教育委員会のご後援のもと、8名の参加者を得ました。

まず、「地球温暖化」や「環境負荷の小さな生活」についてレクチャーをお聞きいただきましたが、お渡しした教材にも、話の内容をまとめたスクリプトが用意されています。先生ご自身でも授業ができるようになっているのです。

© WWF Japan

教材とアクティビティの道具類(左)および「地球」のイメージを洗い出すウェッビングという活動

さらに、横浜市の「環境教育出前講座」に市のウェブサイトからお申し込みいただければ、WWFジャパンは学校へ出前授業にもうかがいます。
模擬体験的に学びを深めるアクティビティは6本、習得していただきました。参加者は2班に分かれ、体を動かし、頭を働かせます。

今回は、パーム油という植物油のとれる農園開発に賛成もしくは反対の立場に立って議論するロールプレイにも挑戦。班で議論を重ねて、開発の是非について結論を出しました。途中、笑い声も聞かれる盛り上がりでした。

希望する学校には、このあと香港の学校をご紹介し、9月から国際交流にも取り組んでいただく予定です。

©WWF Japan

国ごとのCO2排出量をペットボトルを用いて考察(右)。教材には学校に持ち帰れる授業用資料が綴じ込まれています。

事後のアンケートでは、全員が「十分に満足できた」の5点満点をつけてくださいました。

そして、自由記述では、「実際に自分たちが動いて、“目に見える形”で知ることができるのが、よかったです」、「担任として、学級や学年で取り組みたい内容ばかりでした」といった感想を書いて下さる先生方がいらっしゃいました。

横浜市が持続可能な都市になるよう、WWFジャパンは学校教育などを通じた支援を続けていきます。

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C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

メディアを通じた環境情報の発信を担当しています。ESDなど教育に関わる仕事も手がけています。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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