森林の保全

WWFジャパンは50周年
© Shutterstock / Dr Morley Read / WWF-Sweden

今地上の約3割を占めるといわれる森林には、
現在知られている野生生物種の
半分以上が生息しています。

しかし、2015年以降、世界では毎年、
10万平方キロにおよぶ天然林が
失われているとされ、
こうした現状が、1万4,000種以上の野生生物を、
絶滅の危機に追いやっています。

Forests and 
Animals

森林の危機の原因は?

森林破壊の原因は、一つではありません。
たとえば、次のような原因があります。

  • 農地や放牧地を作るための開発
  • 森を丸ごと伐採する皆伐や違法伐採
  • 木材や紙などを生産するための植林地の開発
  • 森林火災
  • 鉱山や道路、大型ダムなどの開発 ほか
WWFジャパンは50周年
© Shutterstock / JamenPercy / WWF

世界各地で森を犠牲にして生産されている、
紙や木材、レアメタルなどの鉱物や、
天然ゴム、パーム油(植物油)といった農産物は、
日本にも輸入され、消費されています。

世界の森の危機と、日本の暮らしは、
確かにかかわりがある、ということです。

こんな野生生物が
今、絶滅の危機に!

森の未来を守ることは、私たちの未来を守ること

森の恵みである木材や紙、 また生活に欠かせない農産物などを、
人が利用せずに生きることは困難です。

そうした中で、世界の森を守っていくためには、
ただ木を切らないようにするだけでは不十分。

森林の自然や生きものに配慮しながら、
必要なモノを生産し、利用していける
「持続可能な社会」を築くことが欠かせません。

また、森林の保全は人の暮らしを守る上でも重要です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような
動物由来感染症は、
もともと人が立ち入らなかった森林を破壊したことで、
野生動物と人や家畜の接触機会が増え、世界中に広がったと考えられています。

このまま森林破壊が世界中で続けば、
第二、第三の新型コロナが発生してしまう危険もあるのです。

森を守る!WWFジャパンの取り組み

WWFジャパンは50周年
© Shutterstock / OndrejProsicky/ WWF-Swede

日本の輸入や消費が関係している、世界の森林の破壊を止めるため、
WWFジャパンでは、保護区などへの支援を行ないつつ、
紙や木材、天然ゴムやパーム油(食用油)などの
持続可能な生産を支える活動に取り組んでいます。

  • インドネシア(スマトラ島・ボルネオ島)の熱帯林保全
  • マレーシアの熱帯林で違法に伐採される木材の監視支援
  • インドシナ半島(タイ、ミャンマー)での国境を越えた森林・野生生物の保全
  • 極東ロシアの森林保全とトラ、ヒョウなど野生生物の保全
  • 森林火災の打撃を受けたオーストラリアの森林保全と、コアラなど野生生物の保全
  • 森林破壊ゼロを目指す、生産・流通のサプライチェーン構築のための企業への働きかけ

これらはいずれも、一朝一夕で実現できる取り組みではなく、
現地の情勢や成果を確認しながら、
時間をかけて取り組む必要のある活動です。

皆さまにはぜひ、ご自身の暮らしと
世界の森とのかかわりを意識していただきながら、
WWFの活動をご支援いただければ幸いです。

WWFの取り組みをぜひご支援ください

環境保全の輪を
より大きく広げていくために

WWFジャパンは50周年
© Frederico Viana / WWF

国連等の機関ではない、 民間団体のWWFの活動は、
公的資金に頼らず、 多くの皆さまからの
ご寄付や募金、会費等のご支援によって支えられてきました。

人と自然の未来の道筋を決定づけるため、
特に重要となるこれからの10年に向け、
環境保全の輪をより大きく広げていくために。

ぜひ皆さまのご支援をお願いいたします。

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