海の日に向け教材「海洋プラスチックごみについて考えよう」を作成
2020/07/10
- この記事のポイント
- 新型コロナウイルスの感染防止のため、利用が増加しているプラスチック製品。世界的に深刻化している海洋プラスチックごみ問題は、早急な解決が求められる課題です。不必要なモノの消費を抑えた、持続可能な暮らしを目指していく中で、この海洋プラスチック問題にどう取り組んでいくのか。WWFでは、さまざまな場面で活用いただける教材をプラスチックごみ問題に取り組む団体と新たに制作しました。
教材「海洋プラスチックについて考えよう」の紹介
現代社会は便利さを追求するあまり、自分たちで処理できる量を大幅に上回る量のプラスチック製品を、大量に生産・消費しています。
特に問題になっているのは、容器包装などに使われる使い捨てのプラスチック製品。
一度使われただけで、すぐに廃棄されてしまうこれらのプラスチック製品は、多くが適切に処理されないまま、ごみとなって環境中にあふれ、さまざまな経路を通じて海へと流れ込んでいます。
そこで、WWFジャパンは2020年7月、海洋プラスチックごみ削減に取り組む、全国川ごみネットワーク、(公財)日本野鳥の会、容器包装の3Rを進める全国ネットワークの3団体 と協働で、教材「海洋プラスチックについて考えよう(Vol.1)」を制作しました。
これは、この海洋プラスチック問題を多くの人に知ってもらうと共に、ご関心をお持ちの方々にも、この問題を自ら、広く伝えていただけるツールとして開発したものです。
また、不必要な消費を抑え、ものを大切に扱う「持続可能な生活」を、これから社会の中で実現していく上でも、大切な観点をメッセージとして伝えています。
海洋プラスチックごみの問題の啓発や理解を広げようという非営利の目的で活動されている方であれば、どなたでもお使いいただけます。
野外活動や市民セミナー、学校教育など、さまざまな場面でご活用ください。
ダウンロード
この教材について
- 本教材は、全9枚構成となっています。表面には写真、図版が、裏面にはその解説文が記載されています。
- 海岸や河川敷に散乱するプラスチックごみ、自販機横のペットボトルで溢れたごみ箱、普段の生活でよく見かける場面から始まり、マイクロプラスチックとは?どのくらいのプラスチックがごみになるの?そして私たちにできることは?までプラスチックの問題をわかりやすくまとめました。
- 裏面にはプラスチック問題に関するさまざまな参考資料や出典も記載していますので、子どもたちの在宅学習や自由研究の素材としても活用いただけます。
- 学校での環境教育や市民向けのセミナー、海岸清掃など野外活動時の簡単なレクチャーなど幅広くご利用いただけます。
- クリックするだけで簡単にダウンロードしていただけます。紙芝居用にはA3判サイズで出力・印刷して、またモニターに映してもお使いいただけます。
- 本教材は、海ごみの普及啓発を目的とする非営利の活動であれば、どなたでも無料でご利用可能です。
目次
- 海洋プラスチックごみについて考えよう(表紙)
- 今、世界中の海で起きていること
- 流出するプラスチックごみ
- ごみは、川から海へ
- マイクロプラスチックとその問題点
- プラスチックごみのほとんどが使い捨て
- プラスチックごみの6割以上が燃やされている
- 持続可能な循環型の社会をめざして
- 私たちにできること
資料概要
教材名:「海洋プラスチックごみについて考えよう」vol.1
発行:2020年7月
制作:(公財)WWFジャパン、全国川ごみネットワーク、(公財)日本野鳥の会、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク(50音順)
協力:OWS(写真提供)