危険な暑さの夏の宿題
2024/09/06
秋の虫が鳴きトンボ舞う季節になってもなお、危険な暑さが続いています。
帽子と日傘で陽射しを遮って日陰を渡り歩いても、すぐ汗が噴き出し、5分の距離でもぐったりしてしまいます。
気象庁は今年7月が全国的に記録的な高温となり、全国の平均気温が昨年7月の記録をさらに上回って第1位となったと発表しました。
世界の月平均気温も、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」によれば、この7月は、観測史上最も暑かった2023年をわずかに下回る2番目に暑い7月だったとのこと。
高温傾向が続いていることは間違いなさそうです。
温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を減らすため、家で使う電気を再生可能な自然エネルギーの電力会社に切り替え、省エネ型の家電やLED照明を選ぶなど、暮らしの中でできることはたくさんあります。
でも、今の気候変動は、一人一人の力では止められないスピードですすんでいます。
そこで鍵となるのが政策。
その要となるのが、日本の中長期的なエネルギーの在り方を決めるエネルギー基本計画です。
2024年はその7回目の改定の年で、国の審議会で議論されています。
新しい計画で、火力発電の利用を減らし、再生可能エネルギーの活用拡大を定めることができれば、国としての温暖化対策は大きく進むことになるでしょう。
また、地球温暖化防止の世界の約束「パリ協定」達成のための、国別の削減目標(NDC)を、より高いものにすることも、政治の大事な役割。こちらの議論も始まっています。
2つの議論への働きかけは、WWFの大事な活動の一つ。
政策を決める審議会は、多くがネット上で公開されています。皆さまもぜひ関心を持っていただき、私たちの活動を応援してもらえればと思います。
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