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再エネ100%の社会も夢ではない?!


この大型連休はご自宅でゆっくりされた方も多かったでしょうか?

その連休中に、四国で、太陽光発電量が電力需要を上回った、という発表がありました。

四国電力送配電株式会社の発表によると、5月3日の11時台に、エリア需要に対する太陽光発電比率が101%、太陽光でつくった電気で、電力需要を100%賄える時間があった!というのです。

© Jason Houston / WWF-US

太陽光だけで電力需要100%を上回ったのは、日本では初めてではないでしょうか。

国内ではこれまでにも、太陽光で需要の80%以上を占めた事例がいくつかありますが、100%を超えたというのは、大きな実績です。

連休中は休みの企業も多く、電気の使用量が少ないので相対的に太陽光発電の割合が増えたこともありますが、太陽光発電量自体がこの10年で20倍以上に増えているそうです。

送配電を担う事業者にとっては、需要と供給のバランスを維持して停電を起こさないようにするため、火力発電を抑える、揚水発電を活用する、他の地域に余った電力を送る、など現場の苦労がうかがえますが、これだけ太陽光発電が増えても安定して運用している様子に、技術者の心意気を感じます。

そしてこうした実例は、省エネルギーを進めて電気の使用量を抑えつつ、太陽光などによる発電を安定して運用できれば、日本でも「再生可能エネルギー100%」で電力を賄うことができる!という大きな可能性を示しています。

10年前は夢物語とも言われた「自然エネルギー100%」の未来。

その実現を間近に感じたニュースでした。

(気候・エネルギー担当:市川)

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自然保護室(気候・エネルギー)
市川 大悟

学士(農学)
準学士(機械工学)
高等専門学校で機械工学を専攻後、大学で環境学を修了。卒業後は工学分野の知識を活かし、環境分野とも関わりの深いエネルギー分野のエンジニアを経て、2012年にWWF入局。以降、再生可能エネルギーのプロジェクト担当者として活動。

子どもの頃にどっぷり遊び漬かった田舎の原風景。その自然をこれからも残したいと考えてWWFに。元は畑違いのエンジニアですが、逆に培った工学の経験と環境の知識を糧に、エネルギー面から環境問題の解決に貢献したいと考えています。主な活動は、地域での再生可能エネルギーの導入を手助けすること。モデルプロジェクトの組成や、合意形成の援助、国の制度を変えるための政策提言などを行っています。
人と自然が共存できる社会を、皆さんにお見せできるよう、これからも頑張っていきます!

人と自然が調和して
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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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