メカニズム担当はドイツ語がお好き?
2010/12/08
メキシコ・カンクンのCOP16会場より、温暖化担当の山岸です。
今回の会議もそうですが、国連会議では多くの項目について、同時に議論が進みます。そこで、WWFのようなNGOは、協力してテーマを分担し、ワーキンググループを作って内容をフォローします。
私は「メカニズム」のワーキンググループを担当しています。
このグループは、京都議定書の「柔軟性メカニズム」(国際的な排出量取引、クリーン開発メカニズム(CDM)、共同実施(JI))というの3つの仕組みのルールや、別の新しいメカニズムを作るかどうか、という交渉を追い、意見をまとめています。
メンバーは10名ほど。国際会議が一般的にそうであるように、議論は英語が基本で、共同で作る意見書等も全て英語です。
ところが、このグループは、なぜかドイツ語を話す人が沢山います。ドイツ人はもちろん、オーストリア人、そしてアメリカ人まで、なんだかやたらと語学に堪能で、5カ国語くらい喋る人もいたりします。
議論でもちょっと油断すると、話がドイツ語に切り替わっていて、訳が分からなくなる(!)ことが。そういう時は「ちょっと待ってくれ!」と止めなければなりません。
他ではこんなことはあんまり聞かないので、このグループの傾向のようです。
こうした議論は本当に大変なのですが、いろんな人たちと一緒に、温暖化防止という目標に向かって仕事ができるのは、国連会議の1つの醍醐味。他では得られない経験です。
会議が終わる週末まで、引き続き頑張りたいと思います!