歴史が動いた!諫早湾、開門へ!


web担当の三間です。
今日、諫早湾の水門開放を命じる福岡高裁の判決に対して、菅首相が上告をしない旨を発表しました!

閣議決定は17日とのことですが、政府が判決の内容を重く受け止め、政治主導によってこの問題の解決をはかる姿勢をしめしたことは、高く評価できることだと思います。

堤防が締め切られた13年前から、私も幾度か諫早湾に足を運びました。干潟が確実に乾いて、死んでゆくありさまは、今でもまざまざと思い出すことができます。失われてしまった干潟の風景が、再び還ってくることを考えるだけで、本当に心が躍るようです!

ましてや長い間、漁業不振に苦しみながらも、裁判を続け、戦ってこられた漁民の皆さんたちの喜びは、どれほどのものか。今日の結果が、自分たちの海を守ろうと立ち上がった人たちの勝ち取ったものであることを、疑う人はいないでしょう。

また、この諫早湾の問題について、長い間関心を向け、また私たちの活動を応援してくださってきた、WWFの会員の皆さんにも、心からお礼を申し上げます。
まだ、実際の開門については、予定が見えていませんが、有明海の再生が確実に前進してゆくように、私たちも政府の決断を応援したいと思います。諫早は、まさに、これからです!

諫早湾の水門。この水門が開くまでに、13年という月日が流れました…

☆緊急声明を出しました

 

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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