外来種カードゲーム【ピンチくん】の貸出しが始まりました!
2011/07/11
草刈です。
先週、環境省が外来生物についての学習教材「外来種かみしばい【マングースものがたり】」と「外来種カードゲーム【ピンチくん】」の貸出しを開始しました。全国の地方環境事務所等で申し込みを受け付けています。
外来種カードゲーム「ピンチくん」は、平成18年度に環境省が行なった「侵入種対策研究プロジェクト」教材開発の中で、WWFジャパンが企画・立案して制作したものです。
これは、主に小学5年生以上を対象としたトランプ型のカードゲームで、「在来種」26種と「外来種」26種のカードにはそれぞれの生物種の特徴が記載されており、外来種によって「ピンチ」に追い込まれている日本の在来種の現状を、ゲームを通じて学んでもらうもの。国内で初めて作られた、外来生物に関する教育教材です。
今回、専門家の方々による、内容のデータ等についての改訂作業を経て、第4版が作成され、全国で貸し出しが行なわれることになりました。
環境省が今年1月に国内で実施した、外来生物問題についての認知度調査の結果を見ると、「外来種・外来生物」という言葉を知っているとする回答が70%に近くにのぼるものの、実際にどのような生物が、外来種であるかを認識している人はまだ少なく、理解が十分に広がっていないことがうかがわれます。
こうした教材などを通じて、広く外来生物の問題と認識を広げてゆかなければと考えています。