IPCC横浜会議終了!報告書が発表されます
2014/03/31
横浜で開催されていたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の国際会議が、昨晩終了しました。
今日にはいよいよ、ここでまとめられた地球温暖化の「影響と適応」の報告書が発表されます。
長い道のりでした。
世界の科学者と190か国の政府代表団が取り組んだ、この膨大な報告書を世界の政策決定者向けに40ページ程の「要約」にまとめる作業はなかなか進みませんでした。
昨日の午前中は徹夜明けの議長が「もう24時間以上もここに座っているよ」と隣の席と雑談している声がマイクから漏れ聞こえて、会場中が苦笑していましたが、午後2時には何とか完了!最後には本当に会場中がほっと緩みました。
非常に複雑な温暖化の影響予測を「いかにわかりやすくするか」、そして中立性を保った科学の報告書とすることに最も注意が払った要約の完成です。
徹夜明けの参加者は私たちも含めてぐったりだったのですが、最後にビックリの「事務連絡」が。
なんと年配の西洋人男性(IPCCの事務官でした)が、着物姿で議長たちのいるステージに登場。スクリーンいっぱいの桜をバックに、日本の「さくら」の歌をロック調で歌いながら、踊り回ったのです。
クライマックスには着物を上半身脱ぎ捨て、法被姿に早変わり。会場中にあった睡眠不足の参加者たちは笑顔で会場をあとにしたのでした!
たくさん国際会議に出てきましたが、今回の横浜の会議ほど、接待が行き届いた会議はありませんでした。行き届いた案内、送り迎え、ロジ、さすが「日本のおもてなし」です。
今日発表される報告書については、のちほどWWFのサイトでもご紹介しますので、ぜひご覧になってみてください!(温暖化担当:小西)
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