エコなCOP21でエコ未来のルールを作る!
2015/12/06
フランス・パリのCOP21会場より、温暖化担当の小西です。
温暖化防止のための国連会議であるCOP21は、当然ながら徹底した環境配慮をうたっています。
会場内のシャトルバスは当然ハイブリッド。書類はすべて電子版。また最初にオシャレな水筒が配られ、会場内の水サーバーには紙コップも置いてありません。
会場内カフェのコーヒーも、すべてエコカップに入っていて、戻せば1ユーロ返ってくるので誰もがきちんと戻しています。とにかく会場内のごみ箱の少ないこと!
おまけにそのエコカップもオシャレなんですね~ つい返却せずに、お土産としてもって帰る私でした。
さらに町を走るタクシーも、窓に1キロ当たりのCO2(二酸化炭素)排出量を掲示!
中には、「排出量最小!」を宣伝する、ハイブリッドカーを使ったタクシー会社までありました。

カフェのエコカップ。緑の葉をバックにしたエッフェルタワーのCOP21の図柄で実にかわいい

タクシーの窓のCO2の排出量提示。環境配慮が売りになる時代を感じます
さすがはヨーロッパ、こんなにエコが徹底しているんだ! と感心していたら、WWFフランスの同僚に「そんなの当り前だけど?」と不思議そうに返されました。
ムム...、日本でもタクシーがCO2排出量を宣伝に使うような時代が来てほしいものです!
夢はどんどん膨らみますが、まさにエコが当たり前になる、そんな社会の将来を決めるのが、今回のCOP21です。
再生可能な自然エネルギーに支えられた世界を導くための共通の国際ルール作りが、今行なわれているのです。
各国の利害が衝突する熾烈な交渉現場ですが、未来を創る夢を持って追っていきたいと思います。

ホスト国のフランスは原発への依存度が世界一の国。会場周辺ではそれに対する抗議の意志も示されています。フランス政府はこの夏、2025年までに原発依存度を75%から50%に引き下げ、同時に化石燃料の使用とCO2の排出を大幅に削減する法案を可決しました。

エコとは関係ないですが、会場内にはパン工房もあり、2万人の参加者に食を供しています。