恐怖体験!?海の「幽霊〇〇」。
2019/08/13
梅雨が明けた途端に猛烈に暑い日が続いておりますが、今日は“幽霊”と名の付く少しひんやりとする話題を。
ここのところ、魚網に絡まった海洋生物をダイバーが救出したというニュースを続けて目にすることがありました。
これは、水中に流出・廃棄・投棄された魚網や針などの漁具によって、意図せず長期間にわたって水生生物 が絡まるなどの危害を与えている「幽霊漁業/ゴーストフィッシング」と呼ばれているものです。
そんな中、先日旅行で伊豆大島を訪れた際に、このゴーストフィッシングの被害にあった2匹のアオウミガメの話を伊豆大島ダイビングショップシーサウンドの小川さんから聞きました。
なんと、力自慢の男性ガイドさんたちが海から引き上げるだけでも精一杯の3m近い大きさの魚網の塊に、体長1mを超える大きさのアオウミガメが2匹絡まっていたとのことです。
懸命の救助の後、無事に海へ戻してあげることが出来たのですが、残念ながらうち1匹は片手に酷い傷を負っていたようです。
救助に携わった小川さんは、
「海岸には同じくらいの規模の魚網や大量の漂着ごみが常に打ちあがっています。不本意な落とし物なのかもしれませんが、海に棲む生き物たちの脅威になっていることは間違いないです。皮肉にも漂着ごみに身を隠す生き物もいて、なんだか複雑な気持ちでもあります(苦笑)」
と、お話しくださいました。
漁具の多くはプラスチック製です。
海中に放置された漁具は非常に長期間にわたりゴーストフィッシングの温床となるだけではなく、やがてはマイクロプラスチックとなり、食物連鎖の過程で私たちも摂取することになる可能性があります。
海洋プラスチック問題は実際に身近で起こっているのだということ知って頂き、WWFが世界で行っている、政策決定者へプラスチック問題の解決をもとめるオンライン署名にもご協力を頂けたらうれしいです!(広報担当 山本)