Telcelのお兄さんとチアパス
2010/12/14
温暖化担当の山岸です。
メキシコのCOP16が無事終了!最終週は忙しすぎて、ブログがほとんど書けなかったのですが、その最中のちょっと感動した話を書かせて頂きます。
国連会議では通常、仲間と連絡を取るための携帯電話を借ります。今回は、Telcelという会社の電話を現地で借り、プリペイドの通話料(クレジット)をチャージしながら使っていました。
会議第2週目のある日、私が会場内にあるTelcelのブースでクレジットを買っていると、受付のお兄さんが、私がスーツに付けていたパンダのバッジを指さして、「君はWWFで働いているのかい?」と聞いて来ました。
こんな場所で聞かれると思わなかったので、ちょっと戸惑いながら「そうですよ」と私が答えると、「WWFは素晴らしい団体だ。私は、チアパスという地方から来たんだけれど、そこに、大事な自然がある。そこを守るのは、すごい」と、たどたどしい英語で一生懸命、WWFのことを誉めてくれました。
そして、「WWFはここにも来ているの?」と聞くので、「たくさんきていますよ。ブースも構えてます」と言うと、「ぜひ行きたい」ととても熱心でした。
正直、チアパスという地名も、その自然のことも何も知らなかった私。あとで調べてみると、確かにその地方はメキシコ有数の生物多様性の宝庫で、WWFも現地の人たちと協力しながら活動しているそう(!)です。
最後には「期待しているよ!」との言葉。会議も後半、疲労がたまりしんどい時期でしたが、思わぬファンに励まされました。