年末のダーバンCOP17を目指して!
2011/04/15
温暖化担当の小西です
バンコクで開かれていた国連の気候変動会議から帰国して1週間たちました。
この会議、年末のCOP17(ダーバン会議)に向けて、2020年の各国の温室効果ガスの削減目標を決めてゆく会合の一つでしたが、1週間もかけて決まったのは「これから何を話し合っていくか」という議題でした...
仕方のない面もあります。
昨年末にメキシコで開かれたCOP16(カンクン会議)では、先進国・途上国が、痛み分けでかなり議題を絞り込んで、何とか合意に達しました。
しかしそのために、途上国がどうしても話し合いたかった点、たとえば技術移転のときの知的所有権などが落ちてしまっていたのです。
このため、カンクン会議の前に合意されていた、2007年のバリ島での行動計画まで、議題を戻してほしいという途上国の強い願いがあり、実際そうなりました。
この進捗には、徒労感も漂いますが、それでも5年前と比べると、この一連の温暖化をめぐる国際交渉は、信じられないくらいの進展を遂げているのです。
今年も、またこうして行きつ、戻りつしながらも、少しずつ前進していくと信じています。
さて、今回のバンコク会議、いろいろと複雑ですが、大事なステップである事に間違いはありません。報告会を実施しますので、ぜひお出でください!
今回は参加人数が少なそうですので、お越しいただいた皆さまのご質問には、十分お答えする時間がありそうです! 報告会は4月19日です。
バンコク会議の報告はこちらをどうぞ!