争点になっていない温暖化対策。でも・・・・


温暖化・エネルギー担当の山岸です。
もうすぐ、参院選ですね。

残念ながら、温暖化対策は争点にはなっていません。
でも、よく見ると、候補者・政党でも、ちゃんと主張しているところと主張していない候補者・政党の違いがあります。

加えて、温暖化対策にとって鍵となる、自然エネルギーや省エネルギーを「具体的に」どれくらい推進しようとしているのかも大事なポイントです。省エネ規制の強化に言及していますか?自然エネルギーが広まるような電力システム改革に言及しているでしょうか?

今年の秋には温暖化の目標も見直される予定です。それをもって、11月のポーランド・ワルシャワのCOPには臨まねばならないからです。

また、エネルギーの方向性を決める「基本計画」も年内に作られる予定です。それなのに、それらが参院選の中で明確に言及されないというのも、寂しいことです。

「みんな、そんなとこ見てないよ」って、政治に思われているのかもしれません。「違います。私たちは、ちゃんと見ています」って、証明していきたいですよね。

ぜひ、候補者・政党を選ぶ時に、見てみてください。

 

この記事をシェアする

自然保護室長(気候エネルギー・海洋水産・生物多様性・金融)
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より自然保護室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP