猛暑日、そして40度以上は炎熱日!?
2013/07/16
エネルギー・温暖化担当の小西です。
外に出ると焼けつくような日差しの毎日。なんだか息も絶え絶えです。
このところ、「35度以上の猛暑日」という言葉がテレビや新聞で踊っていますが、今ではすっかりお馴染みとなった、この猛暑日という言葉。実は、2007年から使われ始めた、まだ新しい気象用語です。
最高気温25度以上の日を「夏日」、30度以上の日を「真夏日」と呼んでいたのですが、もっと暑い日が増えてきたため、2007年4月1日から、最高気温が35度以上の日が「猛暑日」と名付けられました。
この猛暑日の日数が、全国で過去40~50年間で3倍近くに増えていることが気象庁のまとめで分かりました。地球温暖化の影響とみられ、近年は927か所ある観測点のうち、猛暑日になるのが100地点を超える日も珍しくなくなっています。
さらに、37度など人の体温よりも高い地域もちらほら。11日の山梨県甲府市なんて39.4度!「体温よりも高い」なんて生易しいものじゃなく、もはや「高熱」です...
こうした更に高い最高気温の日にも、いずれ新たに命名する必要があるのではないか? 酷暑日、炎熱日、烈暑日、いっそ狂暑日!?
冗談はさておき、熱中症患者も急増しています。
救急車で搬送される熱中症患者は過去10年で10倍以上に。野外はもちろん、家の中で気分が悪くなり倒れるといったケースも増加していて、従来の感覚では間に合わなくなっています。
この猛暑をどうすればよいか?
答えの一つに、次の週末の参院選があります。国としての温暖化対策の強化が、こうした猛暑の未来を左右する一つのカギになるからです。
投票に際してはぜひ、候補者がどんなエネルギー政策や温暖化対策を持っているか、関心を持ってみてください。
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