世界のクジラの模型展 故、高橋俊男さんを偲んで


サポーター事業室の小坂です。
今月12日から、東京海洋大学の品川キャンパスで、特別展「高橋俊男 世界のクジラ模型展」が始まりました。

今年の8月に亡くなられた高橋俊男さんが、会社勤めをされながら、30年かけて制作した、世界の鯨類84種、222点にのぼる、精密な模型の展示です。鯨類全種を揃えた、これだけの展示は、世界でも初めてとのことです。

高橋俊男さんは、実は私たちWWFジャパンにとっても、古くからゆかりのある方でした。

日本国内にはいくつか、それぞれ地域のWWF会員の皆さんが、任意に集まって結成された「パンダクラブ」という市民グループがあるのですが、その一つである「パンダクラブ北海道」の設立メンバーのお一人だったのです。

ご家族の奥さま、後にはお嬢さまともご一緒に、1970年代から会員として、WWFの活動を応援してくださいました。

53歳の若さで亡くなられた高橋さんの訃報には、パンダクラブ北海道のメンバーの皆さんも、大変驚かれたとのこと。まだまだたくさんの生きものたちと接し、その姿を手掛けたかったであろう、そのご心中を思うと、私たちも本当に哀惜の念に耐えません。

高橋さんは生前、この鯨類を含めた、さまざまな海洋生物の貴重な模型400点あまりを、「保護や研究に役立てて欲しい」と、東京海洋大学に寄贈されたそうです。

自然や生きものを愛し、その保護に心を傾けられた高橋俊男さん。
今回の展示は、その集大成をたくさんの方に見ていただける機会になると思います。
ぜひ、会場にお運びください。
展示は2012年1月31日までの予定です。

 

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高橋俊男さん。カムチャッカに大好きなシャチを見に行かれた折の写真。普段は釣りはなさらなかったそうです

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高橋さんが手掛けられたさまざまな海の生きものたちの模型。展示会では募金も呼びかけてくださいました。(ご家族の方にお写真をお借りいたしました)

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展示会の会場の様子。学生の皆さんが一生懸命工夫してくださったそうで、鯨類最大の種から、最小の種までが一度に見られる展示や、海の中の様子が想像できるようなジオラマなど、どれもすばらしい展示でした。

 

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マーケティング室(コーポレートパートナーシップ)
小坂 恵

法人からの寄付や募金などによる資金調達を担当。

野生生物を学ぶたび人類の弱さを実感。人は、ちっぽけな存在なのに自らを特別扱いしてきたから、他の生き物に影響を及ぼしたり、環境問題を引き起こしたりしたのかも知れない。そう考え始めた頃にこの仕事に出会いました。地球の生き物として、少しでも自分の役割を果たすため、毎日悩んで、チャレンジし続けています。

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