世界のクジラの模型展 故、高橋俊男さんを偲んで
2011/12/27
サポーター事業室の小坂です。
今月12日から、東京海洋大学の品川キャンパスで、特別展「高橋俊男 世界のクジラ模型展」が始まりました。
今年の8月に亡くなられた高橋俊男さんが、会社勤めをされながら、30年かけて制作した、世界の鯨類84種、222点にのぼる、精密な模型の展示です。鯨類全種を揃えた、これだけの展示は、世界でも初めてとのことです。
高橋俊男さんは、実は私たちWWFジャパンにとっても、古くからゆかりのある方でした。
日本国内にはいくつか、それぞれ地域のWWF会員の皆さんが、任意に集まって結成された「パンダクラブ」という市民グループがあるのですが、その一つである「パンダクラブ北海道」の設立メンバーのお一人だったのです。
ご家族の奥さま、後にはお嬢さまともご一緒に、1970年代から会員として、WWFの活動を応援してくださいました。
53歳の若さで亡くなられた高橋さんの訃報には、パンダクラブ北海道のメンバーの皆さんも、大変驚かれたとのこと。まだまだたくさんの生きものたちと接し、その姿を手掛けたかったであろう、そのご心中を思うと、私たちも本当に哀惜の念に耐えません。
高橋さんは生前、この鯨類を含めた、さまざまな海洋生物の貴重な模型400点あまりを、「保護や研究に役立てて欲しい」と、東京海洋大学に寄贈されたそうです。
自然や生きものを愛し、その保護に心を傾けられた高橋俊男さん。
今回の展示は、その集大成をたくさんの方に見ていただける機会になると思います。
ぜひ、会場にお運びください。
展示は2012年1月31日までの予定です。