【減プラ】森も守るストロー誕生!
2019/02/08
こんにちは。
森林保全のプロジェクトを担当している古澤です。
先日とある展示会で紙製のストローを紹介いただいたのですが、なんとFSC認証製品としての販売を目指して準備に大忙しとのことでした。
FSC®は私たちWWFが、「森を守るマーク」として普及に取り組んでいる森林認証制度で、木材や紙製品といった林産物が、森林生態系や周辺に暮らす人々の生活に悪影響を与えていないかを確認し、また先住民や生産現場で働く人たちの権利や労働環境にもきちんと配慮しながらつくられたことを示すマークです。
最近、テレビや新聞などのニュースではすっかり悪者の親玉のように表現されているプラスチック製のストロー。
ストローに限らず、私たちの身の回りに溢れるプラスチック製品が海洋汚染の原因になっているのは確かな事実ですが、この関連の話題で、同時によく耳にするようになったのが、「プラから紙へ」ではないでしょうか。
しかし森林保全を担当する身としては、これには声を大にして「NO!」と言わせていただきたいのです!
なぜなら、世界では紙をつくために自然の森が大規模に伐採され、生き物たちがすみかを失っているという深刻な問題もあり、一概に「紙なら環境に良い」とは言えないからです。
紙やプラスチックなど、身の回りの様々な製品が私たちの手に届くまでの由来や背景も、使い終わったその先のことも、どちらもしっかり考えてゆきたいですね。