【動画あり】COP24現地発信!12月10日 会議2週目がスタート
2018/12/11
ポーランドのカトヴィツェで開催されている国連の気候変動(地球温暖化)に関する会議COP24は、後半の2週目を迎えました。
閣僚級会合の開催に向けて、各国首脳や閣僚が続々と到着し、後半から会場入りする参加者も増えてきました。
会議場にはさまざまな言語が響き合い、高揚した空気に包まれています。
産業革命前からの世界の平均気温の上昇を2℃より十分低く抑え、1.5℃に抑える努力を追求することを目的とした「パリ協定」。その長期目標を達成させ、深刻な温暖化の脅威を回避するための政治的な決断するのが、これからの1週間になります。
特に、2020年から指導するパリ協定の詳細なルール(実施指針)は、このカトヴィツェ会議で完成させなければなりません。
交渉の土台となる合意文書の草案は、1週目に行なわれた交渉官レベルの交渉で議論と修正を繰り返した末にようやくまとめられ、閣僚級会合に送られました。
しかし、先進国と途上国の意見の対立を反映して、いまなお両論が併記されるなど、合意までの道のりは険しいままです。
閣僚級会合ではこの対立を乗り越える政治的な決断が求められます。
閣僚級会合のもうひとつの課題が「タラノア対話」。パリ協定の目標を達成するためには、協定がスタートする2020年までに、各国は削減目標を引き上げなければなりません。そのための対話の場が「タラノア対話」です。
今年1年をかけて行なわれてきた対話の成果は、1週目の会合でまとめられました。これを受けて今週2週目には、閣僚たちが自ら、タラノア対話を行なうことになっています。
2020年に始まるパリ協定のルールを完成させ、タラノア対話を成功させること。
どちらが欠けてもパリ協定の目標を達成することはできません。
今週末の会議終了までのこの1週間の話し合いに、地球の未来がかかっているといっても過言ではありません。(自然保護室 小西)