DVD 「南西諸島生物多様性優先保全地域地図:GIS版」を作りました


自然保護室の安村です。
昨年発表した南西諸島の「生きものマップ」を基に、今回新しくDVDを制作しました。

DVDといっても、ただ眺めるだけのものではありません。
前回作った、さまざまな生きものにとって、重要な地域を明らかにした何枚もの地図や、現在設定されている保護区などの情報をデジタル処理して収録し、パソコン上で見たい地図を重ねて見られるようにしたものです。

この取り組みの目的は、自然を守るために、貴重な場所や保護の現状を、実際の地図上で明らかにし、欠けている保全策を訴えてゆくこと。

ですが、その一方で、あまり希少な動植物についての細かい生息情報を公開してしまうと、密猟などが起きてしまう可能性もあるので、制作にあたっては、どこまでの情報をするか、担当としてとても頭を悩ませました。

たくさんの研究者の方々にもご協力をいただいて、やっと完成したこのDVD。
今後の保護区の拡充や、地域の方々に、身近な自然の大切さを再認識していただくきっかけになってくれれば、と願っています。

 

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自然保護室長(淡水・リーダー開発・PSP)
安村 茂樹

修士(生物化学・早稲田大学)
サンゴ礁センター駐在時に地域住民主体の環境調査を立ち上げ(現在も石垣島、久米島で継続中)。南西諸島域にて、多分野の研究者と協働した野生生物有害化学物質汚染調査、生物多様性評価調査を指揮。GIS手法を用いた保全重要域図は生物多様性条約で示されたEBSAに、野外調査ではオキナワトゲネズミ再発見や久米島沖のサンゴ大群集発見に寄与。UNEP/GEF黄海プロジェクトと連携した日中韓湿地保全活動をリードし、2020年より緊急支援や淡水・教育活動に関わる部門を統括。

沖縄のサンゴ礁と森、中国・韓国の干潟の保全に従事。国際会議でサイドイベント主催やロビー活動をする機会をいただきました。国際、環境、NGO-この3ワードが合わさるWWFで、何をすべきか考え、その仕事の醍醐味を実感し、行動する。そんな機会を一人でも多くのスタッフに提供したいです。晴れの日に気が向いたら、自転車で通勤し、休みは、川でカヌー漕いでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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