今日は世界ウミガメの日!(動画あり)
2016/06/16
今日6月16日は、世界ウミガメの日!
ウミガメを大切にする気持ちを育み、その保護を呼びかける日だそうです。
私が初めて野生のウミガメを見たのは、昨年の12月。
マレー半島の東海岸沿いにあるトレンガヌ州のウミガメ保護区で、WWFマレーシアのアシスタントとして、ビーチパトロールをしていた時のことでした。
深夜3時の真っ暗な砂浜に体調1メートルほどのアオウミガメが、産卵のためゆっくりと上がってきました。産卵場所を見定め、大きな穴を掘り、卵を80個ほど産み、砂で埋め、休みやすみまた海へ... その間、約3時間半。
岩陰に隠れ様子を伺いながら聞こえるのは、穏やかな波の音と、母ガメがゆっくりと砂をかき分ける、「ザッ、ザッ」という音だけ。
生命の神秘に、野生動物のたくましさに、心が震える想いでした!
【動画】産卵を終え海へ戻っていく母ガメの姿
現在、世界に生息する7種のウミガメのうち、6種が絶滅の危機に瀕しています。
その主な原因は、生息地や産卵地の減少、海の汚染、装飾品や食用にするための乱獲、漁網に過って絡まってしまう混獲などです。
いずれも、今世界中で起きている海の環境破壊を象徴する問題です。
実は日本も、ウミガメの産卵地として、とても大切な場所。
WWFのサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」がある石垣島白保の海岸にも、アカウミガメ、タイマイ、アオウミガメの3種が、毎年のように産卵のために上陸します。
こうした姿が見られる場所は、海の自然がしっかりと守られている場所、といっても過言ではないかもしれません。
世界の各地で取り組まれている、ウミガメたちが生きる海を守る活動。これからも、お伝えしていきたいと思います!(広報室 松岡)