WWFジャパン「バイオマス燃料の持続可能性に関するポジション・ペーパー(2019年5月版)」


バイオマス燃料の持続可能性

再生可能エネルギーは、2018 年 7 月に閣議決定された第 5 次エネルギー基本計画において、主力電源に位置付けられています。
また、主力電源として、コストの低減と長期的かつ安定的な電力の供給元としての役割が求められています。WWF ジャパンでも、2017 年に「脱炭素社会に向けた長期シナリオ(2017 年 2 月)」を策定。適切な政策を導入していけば国内のエネルギー需要のほとんどを全て再生可能エネルギーで賄うことが可能であることを公表しています。

一方、再生エネルギーの中でもバイオマスは他の再エネ電源と異なり、発電の際に燃料が必要となります。パーム由来や木質の燃料は、食料など既存用途との競合が発生する可能性があり、コスト低減や長期安定的な電源化を考える際には燃料の持続可能性を確保することが必要不可欠です。WWF ジャパンのポジション・ペーパーでは、持続可能性を担保するために以下5つの基準を設定しました。

  • トレーサビリティ
  • 合法性
  • 森林減少の防止と生物多様性の保全
  • 温室効果ガスの削減
  • その他留意すべき事項(既存用途への配慮など)

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