とってもユルい、インドサイの縄張り
2010/11/23
web担当の三間です。会報誌『WWF』のレッドリストの動物コーナーより、今回原稿を書いているインドサイの小話を一つ。
インドサイは一応それぞれの「なわばり」を持っています。
が、それはあまり厳密なものではなく、複数の個体の行動圏が重なっている場合もあり、やたらにケンカをするわけでもないそうです。
その理由の一つに考えられるのが、このサイが生息している特異な自然環境です。
インドサイは水辺の草地や湿地に生息していますが、これらは雨の多い季節には水没してしまう場所も多いため、地形が一定しません。ですから、「ここはオレの土地だ!!」と言い張るのが難しいわけ。
また、生きる上で水が欠かせないインドサイは、沼地のような水場は特定の個体の縄張りにせず、みんなで共有して暮らしているそうです。
ヒマラヤ山麓の大自然を象徴するインドサイ。密猟や外来生物に負けずに、がんばって生きてほしいものです!