トラとカレーの意外な関係?!
2018/01/24
関東に雪が降った22日の月曜日...みなさんは無事に帰宅できましたか?
実は1月22日は「カレーの日」だったそうです。
もはや日本の国民食ともいえるカレー、そのトラとの意外な関係性を、みなさんはご存知ですか?
カレーに欠かせないのは、何といってもルウですが、ルウにはパーム油という植物油が使われています。
動物性の油でないなら、何となくヘルシーなイメージですよね。
でもパーム油はスマトラ島やボルネオ島で多く生産される油。
そこは、多くの野生動物にとって、かけがえのないすみかである熱帯林が広がっていた場所です。
かつての森は、パーム油の原材料のアブラヤシを栽培するため、またその箱のパッケージとなる紙を生産する植林地をつくるため、今も大規模な森林伐採が続き、生物は行き場を失っています。
私たちが何気なく食品を買ったり食べたりすることが、トラの生息地を奪い、最終的にはその命をも奪っているのです。
パーム油が使われているのはカレーだけではありません。
ポテトチップスや総菜パンなどの加工食品、シャンプーなどの日用品にも含まれているので、パーム油を使わないことはとても難しいのです。
でも、すべてのパーム油に問題があるわけではありません。日本でも、森や動物、人にも配慮して生産されたパーム油であるRSPOの認証取得に取り組む企業があります。
先日はS&B食品、そしてハウス食品がRSPOに企業として加盟しました。
これから動物にも森にも優しい食品がスーパーに並ぶよう、実際に取り組みが開始されることを応援したいと思います!
森での火災、近年の異常な気象、野菜の高騰、どれも一つの地球の上で起きていることだから。
関連リンクの情報も、ぜひ見てみてください。(自然保護室 伊藤)