7月29日は「世界トラの日(World Tiger Day)」
2018/07/29
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
西はカスピ海から東は極東ロシア、そして南はインドネシアまで、かつてアジアの森に広く分布していたトラ。
20世紀の初めには、10万頭いたとされるものの、生息域の森の大規模な減少や、密猟などが原因で、その個体数は急速に減少してきました。
今日はそんな「世界トラの日」。
これは2010年の国際会議「トラサミット」で制定された、絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える日です。
この日が生まれたのは、前回の寅年の2010年。
約3,200頭まで減少していた野生のトラが、このままでは次の寅年の2022年までに絶滅するのではないか。
そんな心配がなされる中、世界のトラの生息国が協力して「野生のトラの数を倍にしよう!」と宣言したのです。
そう合意したのは2010年11月23日、トラサミットでのことでした。
そこで今日は、日本に住む私たちでも、トラのためにできることをご提案します。
それは、お買い物の時にマークを探してみることです。
皆さんはFSC®やRSPOのマークを見たことがありますか?
どちらも森やそこにすむ野生動物、また地域社会にも配慮して生産された商品であることを認証する印。
FSCマークの付いたトイレットペーパーやティッシュは多く販売されていますし、コピー用紙や、商品のパッケージについているものもあります。
一方RSPOマークのついた石けんやシャンプー、洗剤などは日本でも販売されています。
こうしたマークを選ぶことは、トラや、トラのすむ森の保全つながる、今日から気軽にできるアクションです。
野生のトラしかり、一度失われた自然をよみがえらせるには時間がかかります。
それでも諦めずに、普段の生活でできることを、思い出していただけたら嬉しいです。(自然保護室 伊藤)