[COP10関連] 湿地と渡り鳥を守る「パートナーシップ」
2010/10/22
自然保護室の前川です。
昨日、COP10エキスポゾーンの日本政府テントで、環境省と、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの共催による、水鳥と湿地の保全に関連したイベントが開かれました。
このイベントでは、各NGOや行政機関から、鳥たちの現状や、国際協力すなわち「パートナーシップ」による保全活動の、意義や効果について発表がありました。
日本からもシギ・チドリ類、ガンカモ類、ツル類、それぞれの渡り鳥ネットワークから活動が報告され、私もパネリストの一人としてお話をしました。
生物多様性の保全が地域経済の発展に繋がる事例なども紹介され、およそ100名の参加者の方々が、耳を傾けていらっしゃいました。
フライウェイ・パートナーシップは、設立から今年で15年を迎えます。
関係各国の政府や、各環境NGOは、これまで積極的に、ネットワークを活用した保全活動と、その拡大に取り組んできました。
しかし、その一方で、湿地の生物多様性は今も減少し続けています。
明日23日には、パートナーシップに参加している湿地のひとつ、地元名古屋の藤前干潟で、交流会が開催されます。今までの成果や現状について情報を共有し、今後の協力体制について方針を出す予定です。
関係者の皆さんが、協力を深めてパートナーシップを強化し、貴重な湿地の生物多様性を守れるように。活動を促進してゆきたいと思います。