「幻のウサギ」に、新聞やテレビが注目!


森林広報担当の古澤です。2011年もどうぞよろしくお願いします。
私たちWWFジャパンでは今年、荒れ地に木を植え、森をよみがえらせるプロジェクトを新たに始めます!その予定地が、インドネシアのスマトラ島です。

スマトラでは島を覆っていた豊かな熱帯林が、この25年間にほぼ半減。野生動物たちもすみかを失ってきました。
その中には、目撃情報のほとんどない、世にも珍しいウサギも含まれています。

スマトラウサギです。

卯年の2011年、この「幻のウサギ」に、新聞やテレビが注目! 年末には朝日新聞で取り上げられ、今週もNHKの番組スタジオパークや、読売新聞で紹介されました。

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ウサギにしては珍しい、縦縞の入った姿は
まるで「スマ虎ウサギ」…おそまつ!?

スマトラウサギのすんでいる森の問題は、日本とも無関係とは言えません。スマトラの木で作られる紙や、開拓された農地で獲れたものを輸入しているからです。
私も、スマトラの森の消費者として何ができるだろう… っていつも考えるのですが、一人ひとりでは、なかなか難しいですよね。たくさんの人に関心を持ってもらうのも、簡単ではありません。

でも、「熱帯林が失われる」ではなくて、たまには「森がなくなると、こんなウサギがいなくなる!」と考えてみると、感じ方や、受け止め方も変わってくると思うのです。

ぜひ、新年にまつわる干支の話題として、皆さんも「スマトラウサギ」のことを紹介してください。
そして、WWFの「森を再生するプロジェクト」にも、ご支援をお願いいたします!

 

 

 

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自然保護室(森林グループ所兼 マーケットグループ長)
古澤 千明

大学卒業後、民間金融企業での勤務を経てWWFジャパンに入局。2010年より主に東南アジアの森林保全プロジェクトを担当。インドネシアやメコン地域などのWWFオフィスとも連携しながら、森林減少の要因となっている農林産物の生産について、関係企業に生産現場の課題を伝えたり、調達改善のための支援に取り組む。2021年からは、マーケットグループ長も兼任し、森林保全の枠を越えて企業のサステナビリティの向上に努める。

幼いころから自然や生き物への興味はありましたが、WWFとの出会いは偶然でした。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もあると信じつつ、そうは言っても日々勉強です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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