「スマトラトラを救おう!」ぜひご賛同を!


こんにちは、森林担当の古澤です。
先日みなさんに「カメラが証明するトラの危機」という、インドネシア、スマトラからの記事をお伝えしました。
自然の森が失われてしまった中に、島のように残された森で、スマトラトラの親子の映像が撮影された、というものです。

ところが、この森の土地の利用権は、すでに製紙メーカーに木材を売っている企業が持っているため、政府から伐採の許可が下りれば、いつ伐採されてもおかしくない状況です。

日本も、インドネシアからコピー用紙などの紙を多く輸入している国の一つ。こうした「違法」とは言えない伐採も、私たちの暮らしに関係しているかもしれません。知らず知らずのうちに手にとっている紙が、貴重な生態系を壊し、生きものたちのすみかを奪う形で作られている可能性があるからです。

そのためWWFでは、今ある森を守る活動と同時に、こういった環境への配慮が十分ではない製品が市場から無くなるよう、輸入や製造、販売に関わる企業や行政への働きかけを行なっています。

今回は、このスマトラトラの撮影された森が開発から免れるよう署名を募ることになりました。このアクションは、インドネシア国内だけでなく世界中に呼びかけを行なっています。

森を守ることは、トラを守るだけでなく同じ森にすむオランウータンやアジアゾウを守り、貴重な森の自然を未来に引き継ぐ取り組みにつながります。
英語のサイトになりますが、ぜひ皆さまのご協力をお願いします!

WWFインターナショナル(本部)のサイト(英語:期間は今月末まで)

▼署名の方法

  1. ページ最下部の欄にメールアドレスを入力して登録すると(noreply@panda.org)よりメールが届きます
  2. メール本文にあるリンクをクリックすると、署名をしたページが再度開き、署名完了となります。
  3. 直後に、myWWF(※→)から、再度署名完了とお礼のメールが届きます。署名のみで、myWWFへの登録を希望しない方は、リンクをクリックせず、そのままメールを破棄してください。
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  • ※myWWFとは、WWFインターナショナルが運営しているSNSです。登録いただくと、メールでの情報が送られてくるほか、他の署名活動等や、その参加履歴などがご覧いただけます(全て英語になります)。

 

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自然保護室(森林グループ所兼 マーケットグループ長)
古澤 千明

大学卒業後、民間金融企業での勤務を経てWWFジャパンに入局。2010年より主に東南アジアの森林保全プロジェクトを担当。インドネシアやメコン地域などのWWFオフィスとも連携しながら、森林減少の要因となっている農林産物の生産について、関係企業に生産現場の課題を伝えたり、調達改善のための支援に取り組む。2021年からは、マーケットグループ長も兼任し、森林保全の枠を越えて企業のサステナビリティの向上に努める。

幼いころから自然や生き物への興味はありましたが、WWFとの出会いは偶然でした。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もあると信じつつ、そうは言っても日々勉強です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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