とうとう再生可能エネルギー特別措置法が成立しました!
2011/08/26
温暖化担当の小西です。
国会で審議していた、再生可能エネルギー特別措置法が成立し、「固定価格買取制度」の導入が、今日決まりました!
この制度は、太陽光発電や風力発電などで作った電力を、一般よりも高い値段で一定期間(10年間とか)電力会社が買い取ることを約束するもので、自然エネルギーを推進する力が最もあるといわれている政策。
日本の再生エネ法案の場合、電力会社が買い取った分は、電力料金に上乗せされて、広く薄く電力ユーザーが負担することになりますが、大きな負担とはならないし(ドイツの例では一家庭一ヶ月にコーヒー一杯分くらい)これで、温暖化対策に自分も参加している、って感覚、素敵ではありませんか!
何より、自然エネルギーを導入しようとする人(家庭や事業者)は、初期投資をしっかり回収でき、日本全体で自然エネルギー事業に弾みがつく!
もちろん温暖化対策としても、すごく重要です。今すすめるべき温暖化対策の要は、省エネを進めることと、エネルギーを自然エネルギーに変えていくことの二つなのですから。私たちも3年以上、この制度の導入を働きかけ続けてきた甲斐がありました!
省エネで暑さをしのぎ、自然エネルギー拡大の端緒にとりついた、その二つが進められた2011年の夏。
今まで日本では、原発に頼りっぱなしで自然エネルギーにとっても後ろ向きだったけれど、やっとこれでスタート地点に立てました。
もちろん、制度の運用は、今後もしっかり見ていかなければなりません。たとえば、いくらで自然エネルギーを買い取るかを決めるのはとても大事なプロセス。また電力の買取を電力会社が拒否できる権利も残してあるので、正当な理由なくこうした権利を行使しないよう見ていくことも大切です。
が!でもとりあえずはスタート地点に立つことのできたこの法案成立を、今日は乾杯したいです~~!