国連気候変動ボン会議終了!
2014/06/16
ドイツのボンで開催されていた、気候変動に関する国連会議会議(SB40,ADP2.5)が、昨日終了しました。
今回の会合の大きな焦点の一つは、12月にペルーのリマで開催されるCOP20に向けて、すべての国を対象とした2020年以降の「新たな条約」についての議論でした。
前半、途上国の一部グループが、交渉の基になる文書案を議長が出したことに対して異議を唱えましたが、その後は態度を軟化させ、2週目以降は、何とか議論が進みました。
終盤にはブラジル政府代表が「各国政府が提供した「食材(=意見)」をもとに、議長がキッチンで料理(=文書案)を作っていいですよ。でももし料理が気に入らなかったら、作り直してもらいますよ」と発言し、会場が爆笑に包まれる一幕も。
次の会合は10月に再びボンで開かれますが、それまでに各国は、2020年以降の「新しい条約」の中身について具体的な「食材」を可能な限り提供し、それを基に議長が非公式ながらも交渉文書を作って準備することになります。
なお、各国は、この「新しい条約」の下での国別の目標案(大体2030年ごろの温室効果ガスの削減目標)を、来年3月までに国連に提出することになっています。
今回の会議では、多くの国がこれに納得しており、欧州(EU)はもちろん、アメリカや(!)中国までもが(!!)提出の意思を明確に表明したのが印象的でした。
そうなると注目を集めるのが、まだ国内で目標の議論も始まっていない日本です。せっかく動き始めた世界の交渉の腰を折ることのないように、世界に胸を張れる削減目標を提出することが本当に必要だと思いました。
なお、会議の詳しい内容については、後日あらためてご報告させていただきます。あ~~ようやく終わった(涙目)(温暖化担当:小西)
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