「生物多様性みなとプラン」が完成しました!!
2014/07/09
草刈です。今日は私たちWWFジャパンの事務所がある、東京・港区の話題を一つお届けします。
昼間の人口が約100万人、夜間人口は20万人と言われる港区は、高層ビルが立ち並ぶ、緑少ない町のイメージがあるかもしれません。
ところが、緑被率は21.78%で、東京23区ではなんと第4位。その自然や生物多様性の現状も、近年明らかになってきました。区内で現在確認されている生物は2,171種、絶滅危惧種も98種にのぼります。
そして港区では2012年から、区として「生物多様性地域戦略」の策定を始めました。
これは2008年に制定された国の生物多様性基本法に基づいて、全国各地で作られている戦略の一つで、策定にあたり、港区生物多様性推進委員会が設置・運営されてきました。
私も委員の一人なのですが、港区ではこの推進委員会の他、区民や一般の方向けの「いきもの作戦会議」を4回も開催し、港区の歴史や生物相、生物多様性の重要性を多方面から語り合う場を作ってきました。
また港区は、その特色である大使館の多さ(153カ国中、82カ国!)を活かし、各国の生物多様性に関する取り組みを知ることもできる環境です。
そして長い議論を経て、この6月に「港区生物多様性地域戦略 生物多様性みなとプラン」がようやくできあがりました!
戦略では、区内の生物多様性保全をめざし、「愛知目標」に合わせた2020年までの活動に取り組みますが、将来的には2050年の将来像「まちの活気と生きものが共存して、生物多様性の恵みを感謝し、笑顔があふれているまち・みなと」を目標に、さまざまな活動が展開される予定です。
かつての「江戸前」に面した海を持つ港区の取り組みに注目です。