海に沈みかけている小さな島国の話
2015/02/25
こんにちは、広報の佐久間です。
地球温暖化の影響で海に沈みかけている、小さな島国の話を耳にしたことがある方も多いと思います。
だんだん海面が高くなる、「海面上昇」が原因と考えられていますが、ではなぜ、海面が高くなるのかご存知でしょうか。
原因の一つは、海水が暖まることによって膨張することです。水は、温度が上がると膨らむ性質がありますから、温暖化によって海水の温度が上がると、海面も盛り上がるというわけです。
もう一つの原因は、陸上にある氷が溶けて海に流れ込むことです。これまでの過去100年の間に、海面は平均で実に約17センチ上昇したといいます。
北極海の氷が解けだしていることは有名ですが、北極海の氷は海に浮かんでいる海氷なので、実は溶けても海面上昇にはつながりません。
しかしグリーンランドや南極大陸などの陸地の氷が溶け出すと、世界で、海水面が上昇することになるのです。グリーンランドや南極大陸には、2000~3000メートル以上ともいわれる、途方もない厚さの氷で覆われています。
これらの氷が解けだしていることを国連の温暖化に関する新しい報告書は指摘しました。
世界のあちこちでは、すでに海岸沿いの村が流されたり、畑に海水(塩分を含んだ水)がしみだして作物が育たなくなったり、井戸水に塩分が混ざって飲めなくなったりする影響が出始めています。
この海面上昇により国土が水没の危機に瀕しているのが、南太平洋の島国ツバル。過去の国連気候変動会議では、遅々として進まない会議に苛立ちを隠そうともせず、積極的な姿勢を貫く代表の姿も見られました。
昨年3月に世界162か国で行われた環境キャンペーン「アースアワー」では、国を挙げて参加。国中の発電所をストップさせ、ほぼ全ての電力をオフにしました。
毎年、アースアワーは、ツバルも位置する南太平洋から始まり、地球をぐるりと一周して南太平洋に戻って終わります。同じ地球に生きるすべての人々や生きものたちのために、今、心をひとつにしませんか。今年のアースアワーは3月28日(土)。ぜひ、ご参加ください。