都心の空を飛ぶミツバチ 八重洲ハニーはいかがですか?
2016/09/26
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こんにちは、温暖化担当の下元です。
先日、東京駅近くの八重洲ブックセンターに行ってきました。
今月29日にここで予定している、WWFスタッフの新著『地球温暖化は解決できるのか~パリ協定から未来へ!~』の刊行を記念した、講演会の下見です。
その時、屋上にミツバチの巣箱があるというので見せてもらいました。
このミツバチは、書店の方とそのビルのオーナー鹿島建設の方が共同で大切に飼育しているも のでここを中心に半径4キロの都心の空を飛び回り、街路樹や公園の花から蜜を集めてくるそうです。
この蜂蜜は、「八重洲ハニー」として売られていますが、蜜が採れるのは春から8月まで。期間限定の品です。
お話を伺っていて面白かったのは、ハチが受粉した植物は大きな実をつけるため、ハチの存在は、都心の森の生態系を長く健全に保つ上で一役買っている!ということ(人が受粉したものはそうならないらしい)。
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ミツバチの巣箱。お伺いしたのが曇空の日で、活発に動いていたのはいくつかあるうちのひと箱だけでした。ハチは晴れた日によく動くそうです
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さらに、すごく正確に巣箱の位置を覚えていて、留守中に30センチ動かしただけで、元の巣箱に戻れなくなってしまう、というお話にも驚かされました。
ミツバチは気温の変化に敏感なため、冬を前に巣箱を温かい場所に移すことがありますが、ここではそれをせず、毛布で包むなどして、八重洲で冬を越すとのこと。
また、秋以降は蜂蜜を採らず、ハチの栄養にしているそうで、本当に大切にしている様子がうかがわれました。
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思いがけないご縁でしたが、そんなミツバチたちのすむ八重洲ブックセンターで今月、WWFジャパンの小西雅子が、岩波ジュニア新書『地球温暖化は解決できるのか ~パリ協定から未来へ!~』の刊行を記念した講演会を行ないます。
9月29日、夜6時半から、ぜひ、お気軽にお立ち寄りください!