©Satoshi Maekawa/WWF Japan

親子で魚をさばいて食べて海の資源を学ぶ


先日、親子で、魚をさばいて料理して、食べて、海や魚のことを学ぶ、もりだくさんのイベントを開催しました!

会場は、「持続可能な資源利用社会実現への貢献」をかかげ、2020年3月より、サステナブル・シーフードを導入している、株式会社ゼットンの葛西臨海公園内レストラン。

今回、さばく魚は、2020年6月にマダイでは、世界で初めてASC認証を取得した愛媛県宇和島産の養殖マダイです。

ASC認証は、環境や地域社会、養殖場で働く人びとに配慮した、責任ある養殖により生産された水産物に与えられる認証制度です。ASC認証の魚には、「サステナブル・シーフード」の目印となる青緑色のマークがついています。

 
「なぜASC認証された魚をみんなに食べてもらいたい、選んでもらいたいのか」、今の海やそこで生きる生きもの現状やサステナブル・シーフードについて、参加者にお話ししました。
©Akira Miyazima/Zetton inc.

「なぜASC認証された魚をみんなに食べてもらいたい、選んでもらいたいのか」、今の海やそこで生きる生きもの現状やサステナブル・シーフードについて、参加者にお話ししました。

サステナブル・シーフードの「サステナブル」は、参加者の子どもたち自身が大人になった時もまたその後の世代も、かけがえのない海が生み出す恵みをいつまでも食べ続けるために、ということも指しています。海を守りながら、利用する方法、その1つのヒントが、ASC認証の魚を選ぶことです。

今回のイベントでは、海を目の前にした場所で、普段あまり見ることのない1匹のままの魚をさばいて、料理して、食べるという体験を通じて、その魚が住んでいる海のことや魚の現状についての話が、いつもより実感をもって届けられたのではないかと思います。

本日のメインは、マダイをさばくこと!このマダイは、2020年6月に世界で初めてASC認証を取得した、愛媛県で養殖されたもの。<br>子どもたちには大きなこのマダイをさばきながら、海の恵み、命をいただくことの重みを感じてもらえたらという希望をこめて。
©Maya Takimoto/WWF Japan

本日のメインは、マダイをさばくこと!このマダイは、2020年6月に世界で初めてASC認証を取得した、愛媛県で養殖されたもの。
子どもたちには大きなこのマダイをさばきながら、海の恵み、命をいただくことの重みを感じてもらえたらという希望をこめて。

さばいたASC認証マダイは、おいしい料理に生まれ変わります。<br>今回のイベントを主催した株式会社ゼットンでは、現在、葛西臨海公園内3店舗、「アロハテーブル」全店舗及び「SURF SIDEKITCHEN」で、MSC認証・ASC認証の水産物が提供されています。<br>サステナブルな魚を取り扱うレストランで食事をすることも、サステナブル・シーフードの応援になります。
©Naomi Kawata/ASC

さばいたASC認証マダイは、おいしい料理に生まれ変わります。
今回のイベントを主催した株式会社ゼットンでは、現在、葛西臨海公園内3店舗、「アロハテーブル」全店舗及び「SURF SIDEKITCHEN」で、MSC認証・ASC認証の水産物が提供されています。
サステナブルな魚を取り扱うレストランで食事をすることも、サステナブル・シーフードの応援になります。

イベントでは、特典として配布したWWFジャパンの「おさかなハンドブック」を真剣に読んでいる子どもたちの姿が印象的でした。子どもたちには少し難しい内容ですが、食卓で、買い物に行く際、食べる際、ぜひみんなで読んで、今、私たちにできることを考えてもらえればと思っています(海洋水産グループ・滝本)。

参加者には、消費者の視点で海や魚のサステナビリティを考えるための冊子・おさかなハンドブックをプレゼント。参加者の子どもたちが真剣に話をきいてくれました。子どもたちが大人になってもおいしい海の恵みを食べ続けられるように、今の私たちにできることを考えます。
©Akira Miyazima/Zetton inc.

参加者には、消費者の視点で海や魚のサステナビリティを考えるための冊子・おさかなハンドブックをプレゼント。参加者の子どもたちが真剣に話をきいてくれました。子どもたちが大人になってもおいしい海の恵みを食べ続けられるように、今の私たちにできることを考えます。

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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