スタッフ勉強中


先月、大きく報道されたトランプ大統領の「パリ協定」離脱宣言。今月は、外来種のヒアリ発見が話題になり、先週は香港で過去最大級の象牙違法取引が発覚。さらに今週は世界的な熱波の猛威がニュースになりました。

一見、外来種、象牙取引、温暖化と、それぞれかかわりのない話題に思えますが、「環境問題」という視点で見れば同じこと。

私たちWWFのさまざまな保護プロジェクトにも深く関係してきます。

とはいえ、いずれも専門分野の異なる内容なので、これを広く理解するのは大変です。

ましてや、自然保護プロジェクトを直接担当していない、ご支援の窓口担当や、会員係、経理や総務といった仕事をしているスタッフにとって、これは大きな課題。

そこで、事務局では週1回、WWFジャパンで各自然保護プロジェクトを担当しているスタッフから、それぞれが取り組む活動とその背景にある問題、またその中で出会った思わぬ出来事などをシェアする時間を設けています。

先日は、温暖化問題を担当するスタッフの一人が、「企業にどのようにして温暖化対策を強化してもらうか」という自身の取り組みを話してくれました。

「パリ協定」が今後の企業活動にどう影響するか。また、企業が温暖化対策に本気で乗り出すカギとなるものは何か。実際に企業が動いた事例、などなど。

多様な業種の企業関係者と直接言葉を交わしながら、試行錯誤する現場スタッフが何を考え、目指しているのか。さまざまな質問ややり取りを交えながら、大勉強(?)する時間となりました。

たくさんの複雑で難しい要素を持つ環境問題。

ひるまずに視野を広く持ちながら、どの部署のスタッフも、初心を忘れず活動を続けてゆかねばと思います。(広報 三間)

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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