シベリアトラに遭遇!!極東ロシアの森にて
2013/10/03
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
自然保護室の川江です。
先日、私たちWWFジャパンが支援している、極東ロシアの保全の現場に行ってきました。
この極東ロシアの森には、絶滅が危惧されるシベリアトラやアムールヒョウが生息しています。
この2種はとにかく数が少なく、野生のトラは、現地で6年間活動しているWWFアムール支部の担当者でさえ見たことがないほど貴重な種です。
それでも今回、何とか見られないかと淡い期待を頂いていたら、なんと野生の仔トラ2頭に出会うことができました!
ただ、山道を車で走行中に目の前を数秒横切っただけなので、カメラを用意する時間がありませんでした。
皆さまにお見せすることができず心苦しい限りですが、私のまぶたには小さなトラたちがしっかりと焼き付いています。
そして、フィールドからアムール支部の事務所に戻るともう一つ素晴らしいニュースが飛び込んで来ました。
WWFアムール支部のユーリ・ダーマン代表が、ロシア政府から「卓越した環境保護活動家」として認定された、というものです。
ダーマン代表は35年間にわたってアムール川流域の自然保護に携わり、2001年にアムール支部の代表就任後、460万ヘクタール(東京都21個分)に上る60以上の保護区の設立に尽力してきました。
授賞式は12月の予定ですので、その様子が現地から届きましたら、またお届けしたいと思います。
今回の出張は、ボートで川を上ったり、晩御飯のおかずを川で釣ったり、キャンプをしたり、六輪駆動車でけもの道を駆け上がったりとワイルドな旅でしたが、極東ロシアの美しい森とトラを見ることができ、この自然を守っていきたいという思いをさらに強くしました。
ロシアの森と同様、実り多い活動をめざしてゆきたいと思います。