ワルシャワより 国連の気候変動会議が始まりました
2013/11/11
温暖化担当の小西です。
昨日、国連気候変動会議(COP19)が開かれる、ポーランドの首都ワルシャワに到着しました。
搭乗機がワルシャワ・フレデリック・ショパン空港に到着すると、客室乗務員はこの日の気温が15度であること告げました。
ワルシャワの緯度はロンドンやベルリンと同じくらいで、日本と比較すると、北海道を超え、樺太の北部にあたります。
そのため、例年の11月の平均最高気温は5度。つまり、今年の11月は、平均気温を10度も上回っていることになります。
5年前にこの国第3の都市ポズナニで開催されたCOP14のときのように、しっかり防寒対策をして臨んだワルシャワでしたが、小春日和のようなあたたかさに迎えられました。
参加登録をするために、さっそく会場に向かうと、まだ街路樹の葉は残り、緑地の草も緑で、季節はずれのタンポポまで咲いていました。
開催地に着いて真っ先にすることは、会場での参加登録です。
COP19の会場となる国立競技場は、市内を貫流するヴィスワ川のほとりにあります。長い橋を歩いて渡ると、美しい彫刻のような欄干にかけられたたくさんの鍵が目に止まりました。
パリのセーヌ川に架かる橋などでも見られる南京錠。恋人たちが永遠の愛を誓って、2人の名を刻んだ南京錠を欄干にかける願かけです。
この国でも、誰もがささやかな幸せを願い、懸命に生きていることを思い、ほほえまずにはいられませんでした。
気候変動との闘いは、すべての人がしあわせに生きる基盤である気候を守ることなのだと、橋に結ばれた無数の小さな鍵が教えてくれたような気がします。
その気候の未来を左右するCOP19が11日からいよいよ始まります。また会議の様子をお知らせしたいと思います。