ペルーのリマに到着しました
2014/12/02
国連の気候変動会議(COP20)の開催地、ペルーの首都、リマに到着しました。
南米の太平洋岸を、3,000キロにわたり縁どる砂漠地帯に、スペイン人が築いたこの街は、850万人が暮らす大陸有数の大都市です。
年間を通じて雨がほとんど降らない乾燥した気候ですが、だからこそ、緑を求める気持ちが強いのでしょうか。市内は日本の都市よりも緑にあふれています。
車道より広く設けられた歩道に街路樹が立ち並び、短い間隔で木製のベンチが置かれ、子どもや高齢者でも安心して歩くことができます。
また車道には自転車専用道路が設けられ、多くの人が自転車での移動を楽しんでいます。
今日は日曜日とあって、街は散策や買い物など外出を楽しむ人で賑わっていました。
どこの国でも、地元の人で賑わっていれば、そこは人気のレストランです。
こうしたお店は、どこも満席。ウエイターたちが笑顔で店内を駆けめぐり、家族や友人たちとテーブルを囲む人たちの、はずんだ声がこだましていました。
都市の構造から食文化まで、どこの国にも長い歳月をかけて独自の生活様式を育んできました。気候はその基盤のひとつです。
しかし、気候変動は当たり前に存在してきたこの基盤、すなわち生物多様性に異変をもたらしています。
その異変を食い止め、海の生態系を保全すること。それは、リマの人たちがペルーで「一番おいしい」と誇る魚料理を未来に伝えていくことでもあります。
食べる料理こそ違っていても、料理を味わう楽しみは世界共通。レストランの賑わいを楽しみながら、ペルー自慢の郷土料理を味わえる至福の時間が、いつまでも続くようにと願わずにはいられませんでした。
世界の食卓とも深く結びついたCOP20はもうすぐ、開会式を迎えます。(温暖化担当:小西)
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