いよいよCOP22スタート!順調な滑り出し
2016/11/08
温暖化・エネルギー担当の山岸です。
モロッコ・マラケシュでの国連気候変動会議・COP22がいよいよ始まりました。
初日の今日は、あいにくと早朝から雨。
しかも、昨日は、半袖で充分なくらいの暑さだったのに、今日はネクタイを締めたスーツでも寒いくらいでした。
初日ということで、まずは開会式および全体総会が開かれました。
今回のCOP議長であるモロッコのメズアール外務大臣や条約事務局長などから、それぞれ開会に際してのスピーチがあり、セレモニーが執り行われたあと、議題の採択や各交渉グループからの声明へと流れていきました。
国連の気候変動会議では、実はこの「議題の採択」というのが結構クセモノで、対立が厳しいときは、ここで大きく時間をとられることも珍しくありません。
「どんなことを議論するのか」という話をする時点で、熾烈な交渉が既に始まっているからで、過去にも、極端な時はそれだけで1週間(!)かかったこともあります。
今回も、少し議論はありましたが、比較的スムーズな滑り出しを見せ、無事に議題は採択し終わりました。
多くの国々の発言の中で、「パリ協定の早期発効」を歓迎し、その勢いを大事にするべきだ、という発言が聞かれました。
今回のCOP22以降の会議の大きな役目は、昨年の「パリ協定」という大きな約束を、確実に実施に移していくための細かいルール作りを進めることです。
明日以降、いよいよ本格的な交渉へと移っていきます。私たちも、各国政府代表団との意見交換の申し込みなどを開始しました。
完全に出遅れる形になりましたが、ちょうど先ほど、衆議院本会議でパリ協定の批准が承認された日本政府にも、存在感の低下を挽回する積極的な活躍を見せてほしいところです。
交渉の模様についても、順次お伝えしていきます。
関連情報
現地より動画配信中!
COP22会場より、WWFジャパンのスタッフが現地の様子をお届けしています。