温暖化のない未来への願いをダンスに託して(動画あり)
2016/11/13
アフリカのモロッコ、国連気候変動会議COP22の開かれているマラケシュより、温暖化担当の小西です。
マラケシュの新市街にあるCOP22の会議場では、土曜日の今日も、温暖化防止のための世界の新しい約束「パリ協定」のルールづくりが行なわれています。
一方、少し離れた旧市街では、再生可能エネルギー100%の未来の実現を求める人たちによるパフォーマンスが行なわれました。
このイベントは、気候変動問題に取り組む世界1100団体が加盟するCANインターナショナルと、カナダの「国境なき舞踊団」、そしてマラケシュの若者たちによって企画されたものです。
1000年の歴史と、北アフリカ最大の面積をもつマラケシュの旧市街は、世界遺産に登録されています。
その中心にあるジャマ・エル・フナ広場は、つねに人が行き交い、夜には屋台で埋め尽くされ、祝祭の場にもなることで知られています。
その一角に、温暖化のない未来を願う人々が、その願いをダンスで表現しようと集まりました。
そして、スティングの名曲「デザート・ローズ」に合わせて踊り始めると、広場にいあわせた地元の人たちや外国人観光客たちが、自然とダンスの輪に加わりました。
気候変動の解決を求める多くの思い。
そのエネルギーは、広場を超えて、大きく広がっていくようでした。
温暖化を防ぐ取り組みは、国連の会議場だけで行なわれるのではありません。
世界各地では、未来に危機感を抱く多くの市民が、さまざまな取り組みを続けてきたのです。
その流れは、これからも変わることなく、各国のリーダーたちによる国際交渉を、強く後押ししていくことでしょう。
この広場に集まった人たちもまた、「パリ協定」の立役者なのだと、あらためて思ったひと時でした。
関連情報
現地より動画配信中!
COP22会場より、WWFジャパンのスタッフが現地の様子をお届けしています。