久米島応援プロジェクト! 展開中


自然保護室の安村です。沖縄県の久米島に行ってきました。
ここでは、昨年10月から始まった「久米島応援プロジェクト」が、島内に設定されたモデル地域で、いま着々と進められています。

この取り組みの目的は、地域の活性化と、サンゴ礁への赤土の流入といった、環境問題の解決を両立すること。

今回の訪問では、赤土が流れ出す畑などの土地の利用状況の調査と、持続的に効果が期待できる赤土対策について、久米島の町長さんや、町役場の関係者の皆さんと意見交換をしてきました。

限られた予算と、時間と、機会の中で、最大の効果を発揮する対策を、科学的なデータに基づいて示すこと。
そして、こうした提案に耳を傾けてもらい、実践できるように、地域の住民や、行政の方々と信頼関係を構築すること。

この2点がプロジェクト成否のカギを握っています。
地道な積み重ねですが、実を結ぶようにがんばっていきます。

 

 このプロジェクトの一環として実施している調査で、2010年春に、久米島沿岸の海底で発見されたサンゴの大群集が、全国的にも大きく報道されました。8月中旬にはNHK「ダーウィンが来た」で放映され、ナショナルジオグラフィック9月号にも紹介されています。ぜひご覧ください。

 

 

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自然保護室長(淡水・リーダー開発・PSP)
安村 茂樹

修士(生物化学・早稲田大学)
サンゴ礁センター駐在時に地域住民主体の環境調査を立ち上げ(現在も石垣島、久米島で継続中)。南西諸島域にて、多分野の研究者と協働した野生生物有害化学物質汚染調査、生物多様性評価調査を指揮。GIS手法を用いた保全重要域図は生物多様性条約で示されたEBSAに、野外調査ではオキナワトゲネズミ再発見や久米島沖のサンゴ大群集発見に寄与。UNEP/GEF黄海プロジェクトと連携した日中韓湿地保全活動をリードし、2020年より緊急支援や淡水・教育活動に関わる部門を統括。

沖縄のサンゴ礁と森、中国・韓国の干潟の保全に従事。国際会議でサイドイベント主催やロビー活動をする機会をいただきました。国際、環境、NGO-この3ワードが合わさるWWFで、何をすべきか考え、その仕事の醍醐味を実感し、行動する。そんな機会を一人でも多くのスタッフに提供したいです。晴れの日に気が向いたら、自転車で通勤し、休みは、川でカヌー漕いでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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